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池袋ウェストゲートパーク Ⅷ [読書]

 池袋ウェストゲートパーク Ⅷ
石田衣良さん

池袋のトラブルシューター まことさんの小説8段目
今回も1年に見立てた4季のお話で4話の短編になってます。
①千川フォールアウトマザー

②池袋クリンナップス

③定年ブルドック

④非正規レジスタンス
以上のサブタイトルがはいりまして、簡単なあらすじを説明すると
①はシングルマザーが強く生きていくというお話
②は街をキレイにするチームと高層ビル社長のお話
③は定年すぎた警察のおじさんのお話
④は非正規雇用のデイリーワーカーの悲劇と派遣会社のお話

どれも2007年くらいの時事問題を取り上げたお話になっております。

もちろんニュースで似た様なストーリーを見たような気もしないでもないものをデフォルメしてつくったストーリー。

さくさくさくさくと読めるものになってますので
興味があればどうぞお手に

風が強く吹いている [読書]

風が強く吹いている
三浦しをんさん著

走(かける)は走る為に生まれてきた。
昔から走るのが大好きだった。 
そんな彼が偶然出合ったハイジに連れてこられた
アオタケという学生寮。
ちょうど9部屋ある寮の10人目として連れてこられたのだった。

ハイジの計画とは実はこの10人で箱根駅伝を目指すというものだった。
毎年、お正月1月2.3日に行われる箱根駅伝。
東京の読売新聞本社前をスタートして箱根の山までの往路。
そしてその帰り道の復路。

住人たちはもちろん反対するがハイジに握られた住人達の安定した生活が壊されるのが嫌でみんなで無理やり参加となる。
しかし、住人達は次第に陸上の魅力に取り込まれていく。

みんなが夢中になって箱根を目指していったとき、本当の意味での協力する陸上が実現していく。

箱根を目指す大学生達の感動のストーリー。




前回に続いて大学生のストーリーでしたが「砂漠」の学生達とは明らかに違うスポーツに打ち込む学生達。
まじめな中にも生き抜きだって必要だって酒も飲む。 禁煙もする。
真剣になにかに打ち込むってことはなんだっていいもんだな。
なーんて思いました。
素人が箱根駅伝に向けてトレーニングしたら1年でいけるのか?って疑問ももちろんぬぐえないところはありますがそんなことは気にせず、まじめに進む学生達の姿を想像すればいいのでしょう。

きっと感動するような場面が出てくるはずですから。

スポーツ根性ものですが、駅伝って題材がよいです。
だって、たすきをつなげるってとことか、走っているときは一人ひとり孤独を味わったりとかってね。

孤独を背負って走るサラリーマンは誰かにたすきを繋げられるのか?
(笑)

さーて、自分も久しぶりに走ろうかな。

砂漠 [読書]

砂漠
伊坂幸太郎さん著

仙台(いつもどおり)の公立大学へ入学した北村。
そこで出会う、同じクラスの男女5名。

北村はいたって普通の男の子
西島はキャラの強いロック好きな弁論好き。
鳥井は大学生活を楽しもうとするお調子もの。
南は日向のような温厚な女の子。
東堂は誰もが振り返るクールビューティー。

5人は大学生活で、社会という砂漠に出るまでに
1年づつ、でも確実に大人へと変わっていく。
そんなほのぼのとした大学生活。

何も事件がないとつまらないから、その中であった事件を取り上げて
北村が語る4つのストーリー。

なんか学生っていいかもって思える。

恋があったり、ボウリングしたり、合コンにいくために洋服かったり、
いつものように集まって麻雀したり。
勉強したり、お祭りがあったり。

空き巣犯人や通り魔の事件に遭遇したり、
警察に厄介になったり。
体を鍛えたり。




学生だった頃は大人っていいと思っていた自分も
いまは学生って良かったなってたまに思ってしまう。
社会という砂漠にいて、自分の身は自分で守らないといけないし
砂漠に一人でいると本当に倒れてしまったときには誰も助けてくれなくなってしまう。
そうなる前の準備期間が学生生活なのかも知れない。

でもこの本の最後、卒業式のときに学長が
「学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。 そういう人生は送るなよ」と言っていた。

自分はこれからも砂漠でさまよいながら生きていくだろう。

でも、いまの生活も悪くない。
学生時代よりいいじゃないか。 ボジョレーを呑みすぎて2日酔いだっていいじゃないか。 学生時代ならこんなことできなかっただろう・・・。


5年3組リョウタ組 [読書]

5年3組リョウタ組
石田衣良さん著

郊外の公立進学小学校に勤務している5年3組の担任。
リョウタ。 25歳。
まだまだ若い熱血教師。 でもいまどきの普通の教師だと思っている。

この学校では1学年5クラスあるうちの一番を決めるクラス競争がある。
そこで1番になることが各クラス担任のサラリーマン的な成績。
しかし、リョウタはいつもびり。 ダメ組みやら馬鹿組と職員室で陰口をいわれ続けて3年目である。

そもそもリョウタにはそんなにクラス競争への意識がなかったのである。

しかし、4月の事件からはじまり、そして7月 12月、に事件があり、3月のクラス競争の結果がでる。
はたしてリョウタはクラス競争でよい成績が収められたのだろうか?



現在の小学校の教育問題を書いた作品。
普段メディアから写すニュースでは主に、子供を持つ親の目線から写したものが多いのかと思うが、これは教師から見た小学生達。
そしてその親達。
もちろん同僚の教師達が書かれている。

教育とは??? なんていうとても大きなテーマではなく、誰もが体験してきた小学生時代のお話を現代風に書いていると思ってもらえたらわかりやすいかな。 実際に僕も小学生でした。 そりゃそうだ。

小学5年生の思い出

僕の5年生のときは学級崩壊でした。

授業中に歩き回り、廊下でサッカーをする。 給食の時間はさらにヒートアップ、ヨーグルトが出た日にはストローでのハヤノミ競争。
スパゲティーは空を飛ぶ。 カレーはインド人さながらに手で食べるなどの状況でした。 結局、通常は2年間担任が変わらないはずが6年生になると担任がチェンジ!!
校内でも評判であった若い熱血男子先生が抜擢されて担任となりました。
もちろん、悪がきどもも抵抗むなしく鎮圧されていったのでした。
体罰なんて普通でしたね。 あのころ。
いまの先生はアイの鞭を与えずに何を与えているのだろうか?

あ、でも僕はこの熱血先生には殴られなかったですよ。
隣のクラスにいた若い女先生にびんたされたことありましたけど。
「親父にもなぐられたことないのに・・・」とはいえませんでした。
理由???

マンションの上のほうからかんしゃく球を投げて遊んでたら、同級生の妹の頭にあたって軽いやけどをしたとかの罪です。

子供の考えることって怖いですね。 もしもってことは考えませんから、皆様もくれぐれも屋上から色々投げるのは止めましょう。

6年生のときの熱血先生はクラスの歌をつくってくれました。
クラス全員が登場する、痛いところばっかりの歌でした。
今でしたら間違いなくPTAから大問題とされる歌詞でした。

それが前半。

後半になるとクラスがまとまりだしてクラスの歌が変更されみんながんばれ風に変わりました。
きっと1年間の予定が熱血先生にはあったのではないか?
なんて今になって思います。

不思議ですが小学校のときの担任の先生の名前ってみんな思い出せました。
でももう高校の担任って思い出せないな・・・。

小学校ってやっぱり大事な時期なんだって身をもって感じました。

教育に力を入れた親になりたいと今から密かに思うぞ




 

ラットマン [読書]

ラットマン
道尾秀介さん著

ラットマン
結成14年のアマチュアバンド。 30代のバンドメンバー。
メンバーはボーカルとギターとベースの男性陣
そして女性ドラム。

それぞれの人生があってもずっと続いたバンド。

ずっと通い続けたスタジオで事件が起こった。

浮かび上がるバンドメンバーの素顔。 過去とのつながり。
真実はいかに・・・。



人はそれぞれ自分の思いが合って他人から見たストーリーと自分がみたストーリーは全く別々のものだったりする。
こちらから見れば正しいことも相手からみればそれは偽りで相手から恨みを買ってしまうことも。
全く別の人から見れば何も関係ないこともまた別のストーリーを生んでいたり。 なんだか不思議な。 そこがミステリーなんだろうな。

だって。 自分と違う感覚を持った人がいたらミステリーは生まれてくるのだから。 環境がちがう場所で育った人間。 それだけでミステリー。

なーんてことをこの本を読んでから考えました。


伝える力 [読書]

伝える力
池上彰さん著

人にどのように自分の思いを伝えるか、
説明するべきか。
子供ニュースを担当していた池上さんが書いた本です。
流行ってますね。池上さん。

無いようについては簡単なことだけど
なかなか実行することは難しいのかもしれない。
でもちょっと工夫すればできるかも・・・みたいな内容でした。

今回、初めてIPHONEでの読書をしてみました。

わからない単語などをすぐにドラッグしてネット検索可能であることなど
便利な点はやっぱりありました。
あと、いつも持っている携帯からそのまま読めるのもいい。

始めはやっぱり紙の本がいいなんて思ってましたが
便利であることはやっぱり便利ですね。

この伝える力みたいな「新書」は紙の本で買うと値段が小説の文庫なんかと比べてちょっと高いので値段的にも電子辞書のほうがリーズナブルでした。

利用方法は沢山あるかも

reverse [読書]

REVERSE
石田衣良さん著

ネット上のSNSでしりあった
キリコとアキヒコ

ネット上のやり取りだけだけどとても気の会った二人の男女。

実はキリコは男性が女性を名乗って登録したネットオカマ

アキヒコは女性が男性を名乗って登録したネットオナベ



そんな二人がオフラインでいよいよ会うことに。







現代社会で実はありそうでそんな話を回りでは聞かない物語。
きっと実際はあるんだろうな。

そんな世界。

だって男らしい女性は沢山いるし、逆に女性らしい男も沢山いるから。
外見だけで決められる性別だから、相手の見えないネットでならその性別を偽ることも可能なのだから。

絶対にオフラインでは合えないけど
オンラインだけならどんな演技だってできるだろう。

きっとそこで出会う世界はまた違うものになるんだろうな。


夜を守る [読書]

夜を守る
石田衣良さん著

アメ横で起きた通り魔事件をきっかけに
アメ横でガーディアンをはじめることにした4人。
アポロ 
サモハン
ヤクショ
天才

アメ横を舞台に地味な活動を続けるガーディアンは様々な夜の事件に遭遇していく。
アメ横という下町が舞台の夜の物語。


石田さんが書く作品には笑いあり 裏があり そして感動させるという作品が多いと思う。
キャラにニックネームがついていて、個性を出させる。
読み手にも憶えやすいニックネーム。
性格もはっきりとわかりやすくてよい。

女性キャラも影のある人がおおいと思う。

アメ横 秋葉原 池袋 下北沢

次はどんな街で作品を書くのでしょうか?


告白 [読書]

告白
湊かなえさん著

映画化されたあの作品の原作です。

先生の告白から始まり
学級委員の生徒の告白
生徒の姉からの告白
生徒の告白1
生徒の告白2
そしてまた先生の告白

衝撃的な内容でもありますが実に面白い内容で
いっきに読んでしまいました。

コレはきっと映画化されても面白いんだろうなって思います。
映画みてないですけど・・・。


格安エアラインで世界一周 [読書]

格安エアラインで世界一周
下川祐治さん著

日本ではまだあまり乗り入れていないのですが
世界にはLCC「ローコストキャリア」というのがいくつも存在します。

そのような飛行機を利用して世界一周をした旅行記になります。

まず関西→マニラ セブパシフィック航空
マニラ→クアラルンプール airasia
クアラルンプール→シンガポール airasia
シンガポール→バンガロール タイガーエアウェイズ
バンガロール→シャルジャ airasia
シャルジャ→アレキサンドリア airasia
アレキサンドリア→アテネ aegean airlines
アテネ→ガトウィック easyjet
ガトウィック→ダブリン エアリンガス
ダブリン→NYC エアリンガス
NYC→ロングビーチ jetblue
ロングビーチ→成田 シンガポールエア


なんだか安く色々なところにいけるなんていいなーって
旅に出かけたくなる本です。

世界一周が簡単になる日はいつくるのか?


そういえば前に茨城空港にLCCのair asiaが乗り入れるかもってTVでやってたけどどうなったのか?
羽田にくるのかな?

何にしても安い飛行機が来るといいなー。

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