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砂漠 [読書]

砂漠
伊坂幸太郎さん著

仙台(いつもどおり)の公立大学へ入学した北村。
そこで出会う、同じクラスの男女5名。

北村はいたって普通の男の子
西島はキャラの強いロック好きな弁論好き。
鳥井は大学生活を楽しもうとするお調子もの。
南は日向のような温厚な女の子。
東堂は誰もが振り返るクールビューティー。

5人は大学生活で、社会という砂漠に出るまでに
1年づつ、でも確実に大人へと変わっていく。
そんなほのぼのとした大学生活。

何も事件がないとつまらないから、その中であった事件を取り上げて
北村が語る4つのストーリー。

なんか学生っていいかもって思える。

恋があったり、ボウリングしたり、合コンにいくために洋服かったり、
いつものように集まって麻雀したり。
勉強したり、お祭りがあったり。

空き巣犯人や通り魔の事件に遭遇したり、
警察に厄介になったり。
体を鍛えたり。




学生だった頃は大人っていいと思っていた自分も
いまは学生って良かったなってたまに思ってしまう。
社会という砂漠にいて、自分の身は自分で守らないといけないし
砂漠に一人でいると本当に倒れてしまったときには誰も助けてくれなくなってしまう。
そうなる前の準備期間が学生生活なのかも知れない。

でもこの本の最後、卒業式のときに学長が
「学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。 そういう人生は送るなよ」と言っていた。

自分はこれからも砂漠でさまよいながら生きていくだろう。

でも、いまの生活も悪くない。
学生時代よりいいじゃないか。 ボジョレーを呑みすぎて2日酔いだっていいじゃないか。 学生時代ならこんなことできなかっただろう・・・。


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コメント 2

nijiko

学生のころは良かった
って思うとき…

夏休みに・冬休みとか
長期間休みがあった学生時代良かったなぁって思う(・-・*)

どんな時代も通過してるときは見過ごしてることがあるよネ
今この瞬間を大切にしなきゃッ♪
by nijiko (2010-11-23 14:13) 

よたろう

伊坂幸太郎さん、久しぶりにまた読もうかな。[温泉]
by よたろう (2010-11-23 17:39) 

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